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エスカレーターで「歩かない」啓発運動について

特に駅で『お客様同士のトラブル』になる

 こういう啓発活動、定期的にやっていますが、駅で実際にそれをやると、トラブルに発展します。
特に、朝夕のラッシュ時に多いです。歩く人は急いでいるので、余計にそれを助長するのです。
実際、自分もこれをやったとき、後ろから散々グチグチ文句を言われ続けたことがあります。
 啓発活動をするなら、エスカレーターの前に警備員でも立たせて、2列で歩かないみたいな札を持たせるぐらいしないとダメです。
(コミケレベル)
でも、ただでさえ旅客収入が減っている鉄道会社がそんなことやるわけないでしょう。
 歩く人って、将棋倒しのことを考えていないんでしょうか。
ヒール履いている人とか、重い荷物を持っている人が歩いていると、怖いです。
歩いている人の列だけ勝手に被害合うのは自業自得ですが、それが関係ない隣の列までやられるとひどいもんです。

エスカレーターには警告表示があるが・・・。

 一応、エスカレーターには乗り場に『歩かない』と警告表示のシールが貼ってあります。
ただ、これって家電の取扱説明書の注意書きと同じなんですよね。
『危ないからやめて』っていうだけで、強制力はなにもない。
強いて言えば、何か発生した時、エスカレーター側に過失がない限り、エスカレーター側のメーカーが何か問われることはないということぐらいでしょう。

『お願い』『任意』のレベル感に関する違い

 『お願い』=『任意』です。法治国家なので、法令・条例に違反しない限り、何か問われることは基本的にありません。
ただ、レベル感に違いがあるのも実情です。

 例えば女性専用車両。これは、最高裁にて、『あくまで任意なので、違法ではない』という判例があります。
しかし、実際はどうでしょうか?電車・ホーム、至る所に『女性専用』と貼ってあります。
任意だなんてする気、全くありません。
挙句の果てには、自動放送で『只今の時間、1号車は女性専用車両です。~』といったのが、わざわざ英語と、社内のLCD案内表示器を占領してまで表示しています。
これって結局、『実態は強制』なんですよね。『任意』というか、もはや『サービス』です。
なので、男性が乗っても強制力はないですが、結局エスカレーターと同じで『お客様同士のトラブル』になるから、実質みんな従っている実態があります。
 因みにこの女性専用車両って、痴漢防止を主目的としていた大義名分ですが、今って首都圏の殆どの車両には、防犯カメラが設置されています。
これつけている時点で、大義名分ないのでは?

 因みに、任意でよく言われるのが、『職務質問』です。
ただ、こちらは警察が関わるのと、公務執行妨害を含めて、複雑なところがあるので、ここでコメントはしません。

結局片側明けは解消しない。

 まあ、ここまで書いたとおり、『強制力がない』+『面倒くさい人とトラブルになる』という点で、
エスカレーターの片側明けは解消しないでしょう。
なお、エスカレーターは階段より段差の幅が大きくなっています。
従って、通常の階段よりも、歩幅を広くしなければなりません。
疲れるだけな気がするし、今までの複数の自主的な研究でも、両側に立ち止まって乗った方が、輸送効率は高くなる、と言われています。
 それだけ言われたとしても、『面倒くさい人』は、いるので、この問題はどうしようもないでしょうね。


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