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病弱人間の個人的情報発信シリーズ #2:マイナ保険証に関する考え方の変化

【注意事項】本ページの内容は一般人の個人的な意見です。病気に関することは専門医・薬剤師にご相談ください
また、本ページに関する内容の正確性は保証しません。

マイナ保険証とは

 わざわざこんなことを言う必要もない気がしますが、マイナンバーカードに保険証をのっけたものです。
今までは、健康保険証を使用していましたが、この機能がマイナンバーカードになりました。
2025年8月現在、資格証明書による受診は可能ですが、厚生労働省では、マイナ保険証の利用を推奨しています。

マイナ保険証のはじまりとその時の自分の感想

 『面倒くさいなぁ』と思いました。
というのも、原則として、健康保険証の確認は、同じ医療機関・薬局を受診・利用する場合は1ヶ月に1回です。
(医療機関・薬局によっては、毎回、確認されることもあります)
また、健康保険証は、医療機関の診察券と一緒に出すだけです。
 これに対して、マイナ保険証は、原則として、医療機関・薬局を受診・利用する度に、カードリーダーによる確認作業が必要です。
また、マイナ保険証はマイナンバーカード発行時に登録した、4桁の暗証番号を3回忘れると詰みます。
(各自治体の役所での手続きが必要)
一応、顔認証システムはありますが、これは完璧ではないので、あくまで暗証番号を覚えておくのがベターです。
 さらに特に面倒なのは、はじまった当初は機器の設置されている医療機関・薬局とされていない医療機関・薬局がバラバラでした。
このため、結局、健康保険証は常に持ち歩く必要があり、マイナンバーカードだけでは完結していませんでした。

マイナ保険証に切り替えた現在の感想

 毎回リーダーで暗証番号を打つのはやっぱり面倒です。
但し、受診情報・処方情報は、各医療機関・薬局で全て共有されます。
(暗証番号入力後、同意の有無を確認されるため、同意しないことはできます)
このため、特に複数の医療機関・薬局にかかっている方は、専門医・薬剤師から適切な医療・アドバイスを受けられやすくなります。
また、一部の公費負担医療などの情報についても、あわせて共有できます。
さらに、マイナポータルによって、同様に何の薬をいつ処方されたのかも、自分自身で確認可能です。
従って、『改善すべき事項はあるが、まぁマイナ保険証でいいだろう』というのが個人的な感想です。

改善してほしいこと・問題だと思うこと

 マイナ保険証にして、悪いことはありませんが、改善してほしいことや問題はあります。

なお、マイナ保険証が嫌だ!という方には、資格確認書というものがあり、これを使うことで、従来の健康保険証と同様の取り扱いが可能です。(参考:厚生労働省のページ)
個人的には、こんなことをするなら、最初からもうちょっとやり方を考えられなかったのか、とは思います。

今後、期待できること【マイナ救急】

マイナ救急というシステムが順次導入されています。
これは『救急車で運ばれるような事態になったとき』に、救急隊が、対応患者の病歴や処方薬の情報を確認できるシステムです。
今までは、運ばれる本人が伝えたり、おくすり手帳などを使わないと、救急隊や医療機関が患者の状況をよく理解できませんでした(特に家族がいない場合)
このシステムでは、情報連携により、救急隊がその場で情報を確認でき、適切な応急措置、搬送先病院の選定、搬送先病院での円滑な準備ができます。
個人的には、このシステムは、「自分に何かあったとき」のため、とてもよいものだと思います。

おくすり手帳は引き続き持参しましょう

 マイナ保険証で服薬状況は見られますが、おくすり手帳での管理は引き続き行われています。
自己負担額が減りますので、持病をお持ちの方は、おくすり手帳を引き続き医療機関・薬局で提示しましょう。


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